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卒業論文

 

お恥ずかしいですが私の大学の卒業論文です。
(要約してあります・・・70枚書きましたから)
かなり偉そうなこと言ってるかもです(^^;)

 

親としての教育方法論

 教育は当然、親の深い愛情がなくてはできるものではない。しかし愛情さえあ
れば良い教育は実現されうるという認識は完全に間違いである。例えば赤ん坊に
赤ちゃん言葉を使っている親がいるが、それが子供に言葉を覚えさせる上で非常
に有害になっているということに気付いていない親が案外少なくない。またかわ
いいからと子供をブクブク太らせている親もいるが、やはり親としての姿勢を疑
わざるを得ない。子供の健康に良くないばかりか、子供が自分の体に劣等感を持
つことになるとか、将来、自己管理能力のない大人になるとかのデメリットを考
えもしないのである。(そもそも親が太っている子供が、ほぼ親と同様に太って
いる原因は遺伝だけにあるのではなく、親が太ってきたのと同じ食事を子供に与
えてきたからに他ならない。)どちらの親も子供をある種のペットと見なしてい
ると言える。そうではなく親は子供を、赤ん坊であっても、将来、独立した人格
を持つ一人の人間として尊厳を持って扱わなければならないのである。

 特に性格の教育は早くから行われなければならない。なぜなら性格の形成は考
えられているよりかなり早く、6歳前後でほぼ決定されてしますからである。そ
して、この時期に限ったことではないが、この時期までに父親と母親の仲が悪い
ことは子供に最も悪い影響を与える。おそらく子供は常に不安を抱える人間にな
ってしまうだろう。逆に家庭が円満だと子供の先の人生も幸福になる確率は極め
て高くなる。また子供は親を見て育つというように親が無口であれば子供も無口
に、親が無気力であれば子供も無気力になるだろう。口だけの説教で明るくなり
なさいとか、向上心を持ちなさいとか言ってみても効果はまるでないだろう。性
格の教育においては親は子供に教え聞かせていくよりも実際自分でそのように振
るまっていく方がよっぽど良い結果につながるのである。
 教育の最大の目標の一つは自分の考えをしっかり主張できる人間をつくること
にある。学校に行ってから議論することを教えられるだろうが、家庭の中でも議
論することを教えるべきである。そのためには何でも言える家庭環境がなければ
ならない。更にそのためには親は子供と対等な関係を保つ必要がある。まして親
は子供を自分の所有物などと思ったり、子供に自分の考えを押しつけたりしては
ならない。もちろん子供から将来の見返りなどを期待してもならない。本来、親
としての本能は子供が明るく健康に知恵と身長を伸ばしている限り満足するはず
であるのだが、自分と子供は別の人格を持った人間であるということを理解して
いない親が意外に多い。人はそれぞれ考え方に違いがあり能力にも差があって当
然なのだから、子供にはできる限りの自主性を認めてあげるべきである。しかし
同時に、他人に迷惑をかけてはいけないので自由には責任が伴うものなのだとい
うことを教えていかなければならない。もちろん体罰は絶対にしてはならない。
時には子供が人として許せないような不正を犯すことがあるかもしれない。その
ような場合に備え親は影ながら常に子供を見守り、子供が道を大きくそれてしま
う前にそれを食い止め子供を元の正しい道に戻してあげなければならない。そし
て自由には責任が伴うという意識を徹底させることによって子供に将来について
の責任を持たせることが可能である。
 しかし、できる限り子供の自主性を認めてあげるべきだとはいえ、子供に才能
もないのにいつまでも子供の好きなようにさせていてはならない。もちろん趣味
の範囲でなら問題ない。ところが子供が、その能力もないのに、プロスポーツ選
手になりたいとか学者になりたいとか願っているのなら早いうちに悟してあげる
のもまた親の役目である。それでも子供の将来に支障をきたさない年齢までは、
子供が好きなことにがんばっているのを温かく応援してあげたいものである。逆
に親は、才能に裏付けられた子供の夢を絶対に摘み取ってはならない。才能があ
る子供には、彼が望むならば好きなようにさせるべきである。子供に美的感覚や
運動能力など特別な能力があるのにもかかわらず、親の意志で無理やり他の子供
たちと同じように生きさせようとして集団の中に押し込めたりしてはならない。
『やれば良かった』という後悔の念は『やらなければ良かった』という後悔とは
違い、子供は必ずその責任を親に転嫁しようとする。そうならないように親は子
供の才能を、長所も短所も含めて、発見していく必要がある。そして子供が自分
の才能に気付いていなければ気付かせてやった方が良い。しかし、ここでも子供
の意志が第一であって、やるかやらないかは結局子供しだいである。

 知育に関してはできる限り子供の積極性に任せた方が良いと思われるが、親が
積極的に子供に働きかけた方が良いものもある。間違いなく外国語の学習がそう
である。というのは幼年期になら外国語を無理なく自然に、しかも完全に話すこ
とができるようになるからである。大きくなるとそんなことは決してできない。
だから子供が外国語に触れることができる環境を親が意識的につくってあげる必
要がある。しかし動機付けや学習方法を誤って子供の外国語学習に対する興味を
失わせるようなことがあってはならない。学校の成績を上げるためだとか進学や
就職のためだとかいう動機付けでは子供の意欲はまるで沸かないだろう。様々な
異国の人々と交流し様々な異国の文化を見聞することは人生を大いに豊かにして
くれると親は子供に話してあげるべきである。実際に子供を連れて外国に旅行し
てみるのもいいだろう。また幼年期には子供の言語の吸収力はとても大きいので
勉強という意識を子供に持たせずに学習させたい。仮に暗記重視で外国語を勉強
させても能率は上がらないし、実際に使えなければそれはまるで意味がない。だ
から外国語は実際に耳で聞いて口に出し、話すトレーニングをして身に付けてい
くべきものなのである。更に親自身が外国語に興味を持っていて外国語に触れて
いたり、親自身が実際に外国語を話せたりするのならば子供の外国語の修得はそ
うでない場合に比べてはるかに早く実現されるだろう。

 性教育にまで踏み込むつもりはないが、親が注意しなければならない大切なこ
とがまだある。子供の思春期までに、異性に興味を持ったり異性と付き合ったり
することをなにか特別なことであるとか恥ずかしいことであるとかいう感情を子
供に植え付けてしまうと、やがて子供は親に物事を隠し始めるようになり大人に
なってからも当り前でまともな男女関係を築けなくなる。親が子供にしてやった
ことといえば親の最初の意図とは反対に子供に好色の基礎を築いてやっただけで
ある。仮に親がそのような話題を恥ずかしいとか嫌らしいとか思っているだけで
その親の感情は知らないうちに子供に伝染してしまうものである。このようなこ
とがないように親はこのような話題になった時も逃げないようにしたい。こうい
った感情は成長の中でごく自然に芽生える感情なので下手に抑えつけようとしな
い方が良いのである。

 子供は大人になって自分が今ある自分は本当の自分ではないと思い、その原因
が親の教育にあるとわかると親に心を閉ざし親を恨み始める。子供に好かれよう
とそれまで努力してきた親はそれに驚き、子供を親不孝と嘆く。しかし元々子供
としての本能の中には親を自分を守ってくれる大切な人であるという意識がある
ので、何でも言える家庭環境の元で家庭に会話と笑いさえあれば、親はとり立て
て子供に好かれようと努力する必要はない。当然、教育は将来の子供の幸福を実
現させることを第一の目的に行われなければならない。しかし親にとっても子供
から愛されていると感じる幸福感は親として最上の喜びであるはずである。なら
ばこれを享受しようと思えば、子供を持つ親はやはり深い愛情と愛情に支配され
た正しい教育の知識を持っている必要があるのである。

 

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